【戻る日の表を作る】
試験日: 勉強できる曜日:
戻った日に解いて、また間違えたら、その日に同じ番号をもう一度入れてください。その日から数え直します。
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| 日付 | 戻る問題 | ○× |
|---|
来年(2027年)の試験に向けて
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【同じ時間なら、読み返すより「解く」ほうが、数日後に残っていた!】
学び方の研究をまとめた Dunlosky ほか(2013)は、学生が自分で使える10のやり方を選び、役に立つ度合いで「高・中・低」に分けました。読み返しとマーカーは、学生がよく頼るやり方なので選んだ、と書かれています。ここでは、「低」だった中から3つと、「高」だった2つを紹介します。
評価が「低」だった3つのやり方
1. 何度も読み返す 評価「低」
読み返しでも、覚えは増えます。ただ、自分で「なぜ」を問う・自分で説明する・解く、と直接比べると、いつも下でした。著者は、ほかのやり方と比べて成績の上がり方がずっと小さいことを、「低」にしたいちばんのわけに挙げています。読み返しそのものは、時間があまりかからないやり方です。
2. マーカーを引く 評価「低」
調べられた多くの場面と人で、成績をほとんど上げませんでした。考えて答えを出す問題では、かえって下げるかもしれない、とも書かれています。引くこと自体は、ふつう害にはなりません。困るのは、ほかのやり方に使える時間を取ってしまうことです。
3. まとめノートを作る(研究では「要約を書く」) 評価「低」
要約が上手な人には、役立つことがあります。ただ、多くの人は練習が要ります。どんな問題に役立つかも、結果が割れています。直接比べると、読み返しよりは役立つこともありました。研究で調べたのは「要約を書く」ことです。教科書をきれいに写すノート作りと、同じではありません。
著者のまとめ:読み返しとマーカーは、多くの学生が使っています。でも、成績を安定して上げません。読み返しの代わりに練習テスト、のように、別のやり方を使うのがよい、としています。
代わりに:解いて、間をあけて、また解く
解く(練習テスト) 評価「高」
年齢・教材・テストの形・覚えておく期間が違っても、同じ向きの結果が出ています。答え合わせ(正しい答えを見る)をつけた練習テストは、読み直すより良い、という結果がとても安定しています。過去問を解いて、解説で答えを確かめるのは、この形です。
- 大学生120人の実験(Roediger & Karpicke 2006):短い文章を読んだあと、同じ7分で「もう一度読む」か「思い出して書く(答え合わせなし)」。テストの結果は次のとおりでした。
- 5分後:読んだ 81%・思い出した 75%(読んだほうが上)
- 2日後:思い出した 68%・読んだ 54%
- 1週間後:思い出した 56%・読んだ 42%
- 同じ研究の2つめの実験(大学生180人):1週間後に残っていたのは、5分ずつ4回読んだ組(4回で平均14回ほど読み通した)が 40%、1回読んで3回思い出した組が 61%。いちばん「覚えていられる」と思っていたのは、4回読んだ組でした。この実験では、読んだ組の手ごたえは当たりませんでした。
間をあける(分散学習) 評価「高」
同じ量を勉強するなら、続けてやるより、日をあけるほうが長く残る、という結果が、年齢や教材をまたいで出ています。どれだけあけるとよいかは、どれだけ先まで覚えておきたいかで変わります。
- 1,354人(平均34歳・18〜72歳)の実験(Cepeda ほか 2008):あまり知られていない雑学を覚えて、日をあけて、答え合わせつきでもう一度。テストが先になるほど、いちばん良い間も長くなりました(要旨では、1週間後のテストなら期間の約2〜4割、1年後のテストなら約5〜10%)。
- 1週間後のテストでは、試した間のうち、1日あけた組がいちばん良い結果でした。
- 間が長すぎる損は、短すぎる損よりずっと小さいものでした。上の表で、勉強できない曜日に当たった日を「後ろ」へ寄せるのは、このためです。
- 試験が1週間後くらいと近いときは、間をあけた分の差は小さめです(1週間後のテストで、間をあけない組との差は約10%)。
- 人数・年齢・「1日」・「約10%」・長すぎる損の話は、出版前の原稿からです(出典4)。
1回正解しても、すぐには外さない
- 大学生が、スワヒリ語と英語の単語40組を覚えた実験(Karpicke & Roediger 2008):1回思い出せた単語を、その後のテストから外した2つの組は、1週間後に 36% と 33%。外さずにテストを続けた2つの組は、約80% でした。
- Dunlosky ほかも、練習テストは、1回より多く正解するまで、回の中でも回をまたいでも続け、間を長めにとると特に良い、としています。
- 一度で解けた問題も、ときどき解き直すほうが残る、という結果です。上の表は、そのうち間違えた問題の分の日付を出します。
上の表の決め(日数は、このページの決めです)
- 戻る日は、間違えた日の1日後・3日後・7日後・14日後です。研究は、決まった日数の表を出していません。
- 勉強できない曜日に当たったら、次の勉強できる日へずらします。ずらした結果、同じ問題の前の回と同じ日になったら、1回にまとめます。
- 試験の前の最後の勉強日には、それまでに間違えた問題を全部1回ずつ並べます(まとめ)。「1回正解しても外さない」という上の研究に合わせた、このページの決めです。最後の勉強日に解き直すことが、試験の点にどう出るかは、研究では確かめていません。
- 試験の日には、戻る回を置きません。
研究の断り:ここに挙げた研究の多くは、学生(大学生が中心)が、単語・短い文章・雑学を覚える実験です(Cepeda ほか 2008 は 18〜72歳の大人)。宅建の試験そのものを調べた研究ではありません。どれだけ点が変わるかは、人と教材で違います。
このページについて
- このページは無料です。登録も申込みもいりません。使っても、お金がかかることはありません。
- 点が上がることを約束するものではありません。表は、戻る日の目安です。
- 試験の日程は、必ず公式の発表(不動産適正取引推進機構)で確かめてください。このページは、試験を行う団体とは関係ありません。
- 読み物の研究の多くは学生を対象にしたもので、宅建の試験そのものの研究ではありません。
- 「アプリ版(準備中)」のボタンの物は、まだ売っていません。押しても、お金も入力も要りません。
- iPhone の Safari では、7日ほどこのページを開かないと、端末に残した物が消えることがあります。カレンダーに入れておくと、日付は残ります。
数えているもの
このページでは、次の数だけを数えています:開いた数・広告から来たかどうか・表を出した数・例の表を見た数・「印刷する」「カレンダーに入れる」「アプリ版」のボタンを押した数・「アプリ版」のボタンが画面に出た数・「また使う」などの3つのボタンのどれを押したか・読み物へ飛んだ数・別の日にまた表を開いた数。同じ端末の同じボタンは、1日1回まで数えます。入れた番号・曜日・日付は、この端末の中にだけ残り、こちらには届きません。名前やメールアドレス、クッキーは使っていません。
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出典の一覧
- 不動産適正取引推進機構「試験日程」(令和8年度 宅地建物取引士資格試験)https://www.retio.or.jp/exam/schedule/ (試験日時・登録講習修了者の時間)
- Dunlosky, J., Rawson, K. A., Marsh, E. J., Nathan, M. J., & Willingham, D. T. (2013). Improving students' learning with effective learning techniques: Promising directions from cognitive and educational psychology. Psychological Science in the Public Interest, 14(1), 4–58. https://doi.org/10.1177/1529100612453266 (要旨 p.4–5・表1 p.6・表4 p.45・3.4–3.5/4.4–4.5/7.3–7.5/8.4–8.5/9.2/9.5 節)
- Roediger, H. L., & Karpicke, J. D. (2006). Test-enhanced learning: Taking memory tests improves long-term retention. Psychological Science, 17(3), 249–255. https://doi.org/10.1111/j.1467-9280.2006.01693.x (実験1 p.250–251・実験2 p.251–252)
- Cepeda, N. J., Vul, E., Rohrer, D., Wixted, J. T., & Pashler, H. (2008). Spacing effects in learning: A temporal ridgeline of optimal retention. Psychological Science, 19(11), 1095–1102. https://doi.org/10.1111/j.1467-9280.2008.02209.x
- 要旨は出版版(https://digitalcommons.usf.edu/psy_facpub/1766/ でも読めます):いちばん良い間の割合(1週間で約2〜4割・1年で約5〜10%)。
- 方法・結果・考察は、出版前の原稿(ERIC ED505660。原稿は出版版と違うことがあります)https://files.eric.ed.gov/fulltext/ED505660.pdf :人数・年齢・1週間後のテストで1日がいちばん良かったこと・約10%・長すぎる損の話。
- Karpicke, J. D., & Roediger, H. L. (2008). The critical importance of retrieval for learning. Science, 319(5865), 966–968. https://doi.org/10.1126/science.1152408 (本文・図の説明)
- Wilander, J. (2020, March 24). Full Third-Party Cookie Blocking and More. WebKit Blog. https://webkit.org/blog/10218/ (Safari が、7日ほど使われなかったサイトの端末の保存を消す話)